01.材料選定

使用材料を選定します。
今回のテーブルには栓(せん)を用いています。
右端が天板に、左の2枚が足、梁などになります。

02.部材切断

材料を大まかにカットします(写真は足の部分をカットしているところ)。
その後、カンナで仕上寸法まで削ります。

03.ほぞ穴あけ(粗穴)

ほぞの実寸に合わせてケガキした後、角ノミで大まかなほぞ穴をあけます。

04.粗取りした部材

部材の粗取りが終了した段階です。
足にはほぞ穴や天板と組み合わせるための突起、梁にはクサビ用の溝を切ったほぞができています。

05.ほぞ穴あけ(実寸)

3.であけた大まかなほぞ穴を、実際に結合する梁材の実寸に合わせてノミで正確に調整します。
木材の場合、同じように切断、穿孔したはずの部材であっても、仕上がり寸法はそれぞれ微妙に異なってきます。
従って、この時点ではどの部材とどの部材を組むのかを決定し、その接合部の実寸に合わせて仕上げる必要があります。

06.仮組み・チェック

ほぞ穴をあけ終わった段階で、部材を仮組みします。
ここでねじれ、ガタつきなどがないかをチェックします。あれば、ほぞ穴を微調整するなどして修正します。
調整が終わったら、全ての角部を面取りし、サンドペーパーで仕上げます。

07.天板切削

盤面がフラットになるように、両面をカンナで削ります。裏面には足との組み合わせのための穴をあけ、実際に足と組み合わせてみてガタつきがないように調整します。
材に割れがある場合は、割れの程度に合わせて黒檀などの堅い材で蝶型の埋め込みを作り、埋め込んでおきます。
最後に角部を全て面取りし、サンドペーパーをかけて仕上げます。

08.完成した木地

接合部に糊漆を塗って接合し、黒檀などの堅い材で作ったクサビを打ち込み固定します。
乾燥後にはみ出したほぞとクサビをカットし、カンナとサンドペーパーで同一面に仕上げて木地の完成です。

09.補修・漆塗り

最初は溶剤でさらさらに希釈した漆を木地に十分染み込ませます。この工程により木地を水や割れに強くします。
材に比較的大きなへこみ、割れ等がある場合は、漆に繊維などを混ぜたもので補修します。
この補修材は、漆が完全に乾燥してももろくならないよう独自に考案されたものです。
中塗りでは、木目の微妙な凹凸を無くすため、漆に木紛を混ぜたものを塗るなどして鏡面を極力フラットにします。

10.仕上げ塗り・完成

仕上げ塗りをして完成です。天板は取り外し可能です。
十分に厚い一枚板を用いているので、パン生地、そば打ちなどの作業には最適です。
漆は水にはもちろんのこと、ラッカー系シンナーなどの強い溶剤にも溶けることはありませんので、どんなラフな作業にも十分耐え得る物に仕上がっております。
もちろんお好きな寸法、色でオーダー可能です。